Mariage　～マリアージュ～　

日本の伝統工芸である水引とスイスのデザインペーパー
≪和≫　≪洋≫　のマリアージュ

-表紙-
スイスに本拠を構えるSTEWO社は、1860年創業の装飾紙とステーショナリーブランドです。
STEWOのデザインペーパーはただの綺麗な紙ではありません。
エンボス加工した紙にゴールドの箔押しをした高品質で存在感のある仕上がりになっています。

芸術的なデザイン性と、触ればわかる上質な手触り。
STEVOは1枚の紙を、芸術性をまとったデザインペーパーへと昇華させています。

-水引-
日本国内で何世代にも渡って伝え続けられてきた伝統工芸です。

強く丈夫な和紙でつくられた良質な水引は、日本古来の伝統的風習に用いられる、雅やかにして美しさを象徴するもので、元禄時代からの伝統的な手法による生産を継承し、現在、そして未来へ引き継がれていきます。

梅結び　～オールマイティな縁起結び～

こちらの水引は、結び切りの一つである梅結びという結び方になります。


梅結びは、「固く結ばれた絆」「魔除け」「運気向上」の願いが込められた、大変縁起の良い結びです。

結婚という大きな門出にふさわしい結びとされていますが、その美しい形と力強い意味合いから、実は様々な慶事や日常の贈り物に幅広くお使いいただけます。

1. 新しいスタートに
就職祝い・昇進祝い：固く結ばれる結びは、新たな職場や役職での成功と強い決意を象徴します。

新築祝い・開業祝い：「魔除け」の意味合いから、新しい生活や事業の安全と繁栄を願う気持ちを込めて。

2. 日常の感謝や心遣いに
お礼やお返し（内祝い）：人との固いご縁を大切にする気持ちを込めた、丁寧なお品物に。

誕生日・記念日の贈り物：運気向上を願う結びとして、相手の幸せを願う気持ちを華やかに彩ります。

季節の飾り・ラッピング：松竹梅の「さい先が良い」という縁起から、お正月飾りやギフトラッピングに取り入れて、和の華やかさを添えましょう。

蝶結び（花結び）のように「何度あっても良いお祝い」にも、結び切りのように「一度きりで」の意味合いが込められるシーンにも、梅結びは柔軟に使うことができる**「オールマイティな縁起結び」**です。

贈る方の想いを、結び目の美しさと込められた意味に託してみませんか。

水引の歴史

水引の起源は古く、飛鳥時代へ遡ります。
遣随使の小野妹子が帰国したときの、随からの贈り物に「航海の無事平穏」の祈りを込めた紅白の麻紐が結ばれていて、これが日本の水引のルーツという説があります。
その後、日本において宮中への献上品は紅白の麻で結ぶ慣例が生まれ、平安時代には「水引」と呼ばれるようになったといわれています。

その後江戸時代、元結という大相撲力士の髪の根元を結い束ねる紐を、和紙を用いてつくることが普及し、これが現在の水引の原型といわれ、さまざまな技術とともに発達していきます。

明治期に入り断髪令が発令されたことで、元結の需要が特殊な場合をのぞき減少し、一般の生活から姿を消していきます。

しかし、祝儀袋や金封、正月飾りなどを晴れやかに演出する伝統装飾品として、水引の伝統は近代化された日本においても、お祝い事や慶弔事に使用されています。
加えて、日本の伝統工芸として全日空の欧米路線のファーストクラスの箸置きやストラップ、自由な発想の工芸品やアクセサリーなどのクラフト作品等、広く親しまれる存在となっています。