Atelier d’ Papier

2025/06/13 12:05

梅の花は、寒い冬を乗り越えて春一番に咲くことから、古くから日本では非常に縁起の良い花とされてきました。その特徴から、梅結びには以下のような意味が込められています。


  • 固い絆と魔除け: 梅の結び目が非常に固く、簡単にほどけないことから、「固い絆」や「固く結ばれた縁」を象徴します。結婚祝いなど、長く続く関係を願うシーンに最適です。また、「魔除け」の意味も込められ、邪気を払う力があると信じられています。

  • 「開運」と「向上」: 厳しい冬を耐え忍び、いち早く花を咲かせる梅の生命力にあやかり、「開運」「運命向上」といった意味合いも持ちます。新しい始まりや、新たな門出を祝う贈り物にもぴったりです。

  • 長寿と繁栄: 梅の木が長寿であること、そして梅の実に多くの種があることから、「長寿」や「子孫繁栄」の願いも込められています。


どんなシーンで使われる?

梅結びは、その縁起の良さと美しい見た目から、多岐にわたるお祝いのシーンで活躍します。

  • 結婚祝い・結婚式の引き出物: 最も代表的な用途です。固く結ばれた絆と、二人の幸せが末永く続くことを願う意味が込められています。

  • 出産祝い・入学祝い: 新しい命の誕生や、新たな学びの門出を祝う際に、その子の健やかな成長と開運を願って用いられます。

  • 新築祝い・開店祝い: 新しい生活やビジネスの始まりを祝う際に、繁栄と発展を願う意味で選ばれます。

  • お歳暮・お中元: 日頃の感謝と共に、相手の健康や幸福を願う気持ちを込めて使われることもあります。

  • アクセサリーや小物: 最近では、水引の美しい装飾性に着目し、イヤリングやヘアゴムなどのアクセサリー、箸置きなどの生活雑貨にも梅結びが活用されています。

梅結びは、贈る相手への深い祝福と、その人との固い縁を願う、温かい気持ちを伝えるのにふさわしい結び方と言えるでしょう。


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